押し麦とは、大麦を蒸気で柔らかくし、柔らかくなった大麦をローラーで平たく潰した食べ物のことで、主に白米と混ぜて麦飯として食べられることが多いです。
大麦を押し麦にして麦ご飯にすることで、食べやすく食感も良くなると言われています。
そんな押し麦ですが、穀物の一種なので、高カロリー・高糖質で、一見ダイエットには向いていないと思われがちですが、ダイエット効果も豊富で食べ方次第では痩せることも可能なのです。
今回は、押し麦のカロリー・糖質量、ダイエット効果、注意点、ダイエット効果を高める食べ方などを紹介します。
押し麦のカロリーは?

押し麦は大麦を蒸して押し潰したものであり、基本的には穀物の一種である大麦です。
カロリーが高いのは穀物の特徴ですが、押し麦も100gあたり「約340kcal」と高カロリーです。
押し麦以外の食べ物のカロリー(100gあたり)
- 精白米:約365kcal
- もち麦:約340kcal
- オートミール:約380kcal
他の食べ物と比較してみると、押し麦のカロリーが低いですが、全食品で見ると押し麦のカロリーは高いです。
押し麦の原料である大麦は、主食としても食べられるため、カロリーが高くなっているのです。
押し麦の糖質量は?

押し麦100gあたりの糖質量は、「約68.2g」と高糖質です。
押し麦以外の食べ物の糖質量(100gあたり)
- 白米:約76.6g
- もち麦:約65.2g
- オートミール:約59.7g
このように比較してみても、押し麦の糖質量が高いということがわかります。
押し麦はカロリーも糖質もどちらも高いので、何も考えずに食べてしまうとあっという間に太る原因になるので注意が必要です。
押し麦のダイエット効果・メリット

食物繊維が便秘を解消してくれる
押し麦には、穀物には珍しく、豊富に「食物繊維」が含まれていると言われています。
この食物繊維には、成長作用という腸内環境を整えてくれる働きがあり、便秘の解消に効果的な成分です。
食物繊維によって便秘が解消されると、体に蓄積された老廃物や毒素を排出しやすくなる、デトックス効果を期待することができるので、痩せやすい体を手に入れることができるのです。
βグルカンが血糖値の上昇を抑えてくれる
押し麦には、「βグルカン」という成分も豊富に含まれています。
このβグルカンには、体内の血糖値の上昇を抑えてくれる働きがあると言われており、肥満の予防に効果的です。
人の体は、食べ物や飲み物を摂取すると、血糖値が上昇し、その血糖値を下げようと膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンによって血糖値は下がるのですが、インスリンには体に体脂肪を蓄積する働きもあり、太る原因になってしまいます。
しかし、押し麦にはβグルカンが含まれていることで、食べても血糖値の上昇を抑えてくれるので、インスリンの分泌を抑えることができ、太りにくくすることができるのです。
グルコマンナンにより満腹感が高い
押し麦には、「グルコマンナン」という成分も豊富に含まれています。
このグルコマンナンには、体の水分を吸収し膨らむ性質があり、摂取することで体の水分を吸収し、お腹の中で膨張するので、少量で満腹感を得ることができるのです。
その結果、食事や間食の量を減らすことができ、1日における摂取カロリーをカットできます。
押し麦の注意点・デメリット

ダイエット効果が高いため、安心して食べて過ぎてしまいがち
押し麦はダイエット効果が豊富に含まれていると紹介しましたが、もちろんダイエット効果が豊富なのはダイエットにおいてメリットなのですが、ダイエット効果が豊富ということで安心し、ついつい食べ過ぎてしまうという方も多いです。
押し麦はダイエット効果が豊富ですが、高カロリーな食べ物です。
食べ過ぎてしまうと、カロリーがオーバーしてしまい、太る原因になるので注意するようにしましょう。
消化に時間がかかり過ぎ、お腹を壊す原因にも
押し麦は消化が悪く、消化に時間がかかり過ぎてしまう食べ物としても有名です。
ここで、押し麦をたくさん食べてしまうと、たくさんの量が消化されずにお腹に残ってしまい、胃腸に負担をかけてしまい、お腹を壊し、下痢をする原因になります。
下痢をしてしまうと、太りやすい体を招く原因になるので注意するようにしましょう。
押し麦のダイエット効果をより高める方法・工夫

スープに入れて食べる
押し麦のダイエット効果を高める食べ方として、押し麦をスープに入れて食べる方法がおすすめです。
押し麦をスープに入れて食べることで、先ほど紹介したグルコマンナンがスープを吸って満腹感を出してくれる上に、スープが体を温め、体の働きを活発にしてくれるので、基礎代謝がアップし痩せやすい体を作ることができるのです。
白米と置き換える
押し麦のダイエット効果を高める食べ方として、普段食べている白米と押し麦を置き換えて食べる方法もおすすめです。
白米と押し麦がカロリーに変わりはほとんどないですが、ダイエット効果が白米よりも押し麦の方が豊富に含まれており、白米から押し麦に変えることで、痩せやすい体を作ることができるのです。
高カロリーな押し麦でも食べ方次第では痩せれる!

押し麦のカロリー・糖質量を紹介しました。
紹介した通り、押し麦は高カロリー・高糖質ではあるものの、大麦由来のダイエット効果が豊富に含まれており、食べ方次第では痩せることもできると言われています。
押し麦は、便秘の解消や血糖値の上昇を抑えてくれる効果、満腹感を出してくれる効果がありますが、食べ過ぎるとお腹が痛くなるリスクがあります。
また、カロリーが低いわけではないので食べる量を減らさないと痩せることはできません。
水分を取りながらよく噛んで食べるようにするのが肝心であり、普段の白米と置き換えて食べると、よりダイエット効果が高まるので、是非実践してみてください!