うどんやそばなどの薬味をはじめ冬の旬の野菜としても重宝されるねぎは、昔から風邪の予防などの薬代わりにも食されていました。
健康と美容に良い食材というイメージを持つねぎですが、低カロリー・低糖質な上に、ダイエット効果も豊富で、ダイエットに向いている野菜と言えます。
しかし、そんなねぎにも太る要素も含希ており、食べ方次第では太る原因になるので注意するようにしましょう。
今回は、ねぎのカロリー・糖質量、ダイエット効果、ダイエットにおける注意点、ダイエット効果を高める食べ方などを紹介します。
ねぎのカロリーは?

ねぎのカロリーは、100gあたり「約28kcal」と低カロリーです。
ねぎ以外の野菜のカロリー(100gあたり)
- レタス:約12kcal
- 大根:約18kcal
- 玉ねぎ:約37kcal
- 万能ネギ(小ネギ):約27kcal
このように比較してみると、一見ねぎのカロリーは高いと思われがちですが、全食品で見るとねぎは十分低カロリーと言うことができます。
ねぎ1本で約54gですので、1本食べた場合でカロリーは「約15kcal」ほどでしょう。
ねぎはカロリーが低く、ダイエット中でも安心して食べることができる野菜と言えます。
ねぎの糖質量は?

ねぎの糖質を見てみますと、100gあたり「約5g」と低糖質です。
ねぎ以外の野菜の糖質量(100gあたり)
- レタス:約1.7g
- 大根:約2.8g
- 玉ねぎ:約7.2g
- 万能ネギ(小ネギ):約2.9g
このように比較してみると、ねぎの糖質量は高いと思われがちですが、全食品で見るとねぎは十分低糖質と言うことができます。
また、長ねぎは大量に食べるものでもありませんし、鍋に1本入れるくらいであれば糖質制限をしている場合でも何も問題なくいただけそうです。
ねぎのダイエット効果・メリット

硫化アリルやフルタンが脂肪を燃焼してくれる
ねぎには、「硫化アリル」や「フルタン」という成分が豊富に含まれています。
この硫化アリルやフルタンには、体に蓄積された体脂肪を燃焼してくれる働きがあると言われています。
体に一度体脂肪が蓄積されると、排出するのはなかなか難しいのですが、硫化アリルやフルタンは摂取するだけで効率的にかつ効果的に体脂肪を排出することができるので、おすすめの成分なのです。
体を温め、代謝をアップしてくれる
ねぎには、体を温めてくれる働きがあると言われています。
ねぎによって体が温められると、内臓まだ温められるため、内臓の働きが活発になり、体の代謝がアップし、1日の消費カロリーを高めることができるのです。
昔から、風邪に良いとされているねぎ特有のダイエット効果です。
アリシンがビタミンB1の吸収率を高めてくれる
ねぎには、「アリシン」という成分も豊富に含まれています。
このアリシンには、「ビタミンB1」というビタミンの体への吸収率を高めてくれると言われています。
ビタミンB1には、体に脂肪が蓄積される素である糖質の代謝を促してくれる働きがあるため、体に脂肪がつきにくくなります。
アリシンによって、このビタミンB1の吸収率が高まるので、ダイエットに効果的なのです。
ねぎの注意点・デメリット

栄養が失われやすい
ダイエット中のねぎのデメリットとして、栄養が失われやすいという点が挙げられます。
ねぎは、切った後にできるだけ早く食べなければ、栄養が失われてしまいます。
しっかり栄養を摂取してダイエット効果を得るためには、遅くとも切った後は1時間以内には食べるようにしましょう。
食べ過ぎると下痢になる可能性がある
ダイエット中のねぎのデメリットとして、食べ過ぎると下痢になる可能性があるという点も挙げられます。
ダイエット効果につながる硫化アリルですが、抗菌作用もあり刺激も強いため、食べ過ぎると胃粘膜に負担がかかることもあります。
その結果、下痢をする可能性が高まり、太りやすい体を招く原因になるので、ねぎの食べ過ぎには注意するようにしましょう。
ねぎのダイエット効果をより高める方法・工夫

焼いて食べる
ねぎのダイエット効果を高める食べ方として、焼いて食べるという方法がおすすめです。
ねぎの白い部分に含まれる「フルタン」は、焼くと脂肪燃焼効果が高まるので、白い部分は炒め物やバーベキューなどで焼きねぎにしていただくと、よりいっそうダイエット効果を得られるでしょう。
お肉と一緒に食べる
ねぎのダイエット効果を高める食べ方として、お肉類と一緒に食べるという方法もおすすめです。
先ほども紹介しましたが、ねぎに含まれるアリシンという成分は、糖質の代謝を促してくれる効果のあるビタミンB1の吸収率を高めてくれる働きがあるので、ビタミンB1が多く含まれるお肉類を一緒に食べることで、ダイエット効果が高まるのです。
鍋料理やお好み焼きなどなら、ねぎと豚肉を一緒に食べることができます。
低カロリーなねぎでも食べ方次第では太るのでご注意を!

ねぎのカロリー・糖質量を紹介しました。
ねぎは低カロリー・低糖質で、その上硫化アリルやフルタンなど脂肪燃焼につながる成分も含まれており、ダイエットに適した食材であることが分かりました。
ねぎの青い部分だけでなく白い部分も有効に調理して、ダイエットにつなげたいものです。
ねぎは冬が旬の野菜ですが、今や一年を通して入手できますし、さまざまな料理に使える万能野菜です。
ビタミンB1との相性が良いことも分かりましたので、食材の組み合わせなども工夫しながら活用していきましょう。