さつま揚げは、タラやエソ、ホッケ、イシモチやイトヨリなどの白身魚や、イワシやサバ、サンマなどの青魚のすり身を塩や砂糖などで味付けし、油で揚げた食品です。
食品の分類では「揚げかまぼこ」に分類されています。
揚げ物といえば、大抵のものは高カロリーになってしまいますが、実はさつま揚げは低カロリーなのです。
ただし、低カロリーだからダイエットにぴったりかと言うと、残念ながらさつま揚げは、ダイエットにはあまり向いていません。
では、なぜさつま揚げはダイエットに不向きなのか、また、ダイエット中にさつま揚げを食べるときの太りづらくするポイントについてもご紹介します。
さつま揚げのカロリーは?

さつま揚げのカロリーはプレーンなもので、100gで「139kcal」とされていますが、すり身に使われている魚の種類やその中に入っている具材によってもカロリーが変わってきます。
魚は2種類以上を混ぜて作られているものが多く、具材には野菜やイカ、タコ、エビ、ネギやしょうがなどの薬味、キノコなど、幅広い食材が使われています。
具材別のさつま揚げのカロリー(100gあたり)
- ごぼう天:128kcal
- 野菜天:126kcal
- 玉ねぎ天:129kcal
- たこ天:124Kcal
具材別の一般的なさつま揚げのカロリーを紹介しましたが、作っている会社によってもカロリーには開きが出るようです。
さつま揚げは煮物に使われることが多くありますが、同じく煮物として使う、がんもどきや厚揚げなどのカロリーは、100gあたり「150~233kcal」なので、それと比較すると、さつま揚げはだいぶ低カロリーだといえます。
さつま揚げが低カロリーなのに太る理由3つ

さつま揚げは低カロリーでも糖質が多い
さつま揚げが、ダイエットに向かず太りやすいという一つ目の理由は、「糖質が多い」ということです。
糖質が多い一番の原因は、さつま揚げに味付けをする際に多量の砂糖が使われていることです。
また、他にも小麦粉などがつなぎに使われており、なんと100g中12~13gの糖質が含まれています。
さつま揚げは高糖質の食品に分類されるので、もちろん糖質制限大会と(低糖質ダイエット)にも向きません。
塩分が多く痩せづらく太りやすい体質に
さつま揚げ100gの中には1.9gの塩分が含まれています。
一日の食塩の摂取目標量は女性が7g、男性が8gなので、さつま揚げだけでかなりの塩分になることがわかります。
塩分を取りすぎると、むくみを引き起こしやすく、それにより代謝も悪くなってしまい、痩せづらく太りやすくなってしまいます。
また、太りやすくなるだけでなく、高血圧や脳卒中、心臓病などの生活習慣病を招くリスクも高まります。
糖分と塩分により食欲が増進してしまう
さつま揚げは、糖分や塩分を含んだ味の濃い食品であるため、「食欲が増進してしまう」可能性が高いです。
さつま揚げは、もともとが塩分量が高く、感じている以上に味が濃いのですが、調理することにより、さらに味付けは濃くなってしまいます。
味の濃いものを食べると、つい食べ過ぎてしまうので、注意が必要です。
さつま揚げを、「魚だから高タンパク質・低カロリーな食品で安心!」と思っていると、思わぬ落とし穴があるのです。
さつま揚げでもなるべく太りづらくする食べ方・方法 3つ

さつま揚げの具材に気をつける
ダイエット中にさつま揚げを食べるなら、さつま揚げの中に入っている具材に注意しましょう。
ウインナーなどのカロリーが高いものを選んでしまうと太る確率が高くなってしまいます。
また、イモ類は低カロリーでも糖質が高いので、できれば入っていないものを選びたいところです。
ダイエット向けのさつま揚げとしては、玉ねぎやゴボウなど、野菜がたくさんはいているものを選ぶのがおすすめです。
油をなるべく落として食べる
さつま揚げは、油で揚げている食品なので、表面に油が多くついています。
さつま揚げを調理をするときは、油を落とすようにしましょう。
油を落とす方法は簡単で、焼いたり、さっとお湯にくぐらせたりするだけで油が落ちます。
表面の油を落とすだけでも10~20kcalを減らすことができるので、さつま揚げを使う時には忘れずに活用したい方法です。
さっと炙った状態なら、味や風味が落ちることもなく、ワサビ醤油をつけて食べても美味しく頂けます。
さつま揚げ×野菜で調理する
野菜と一緒に食べることで少量のさつま揚げでも満足感を得られる他、栄養のバランスも良くなります。
温かい味噌汁にたくさんの野菜と一緒に入れれば、さつま揚げの脂も落ち、体も温まり代謝が良くなって、栄養も満遍なく摂取できるので、ダイエット的には理想的です。
さつま揚げは太りやすいのでご注意を!

さつま揚げのカロリーと、低カロリーにも関わらず太りやすい理由を紹介しました。
さつま揚げは、日本の煮物やおでんには欠かせない食材です。煮たり焼いたりと活用しやすいさつま揚げですが、食べるときには糖質や塩分が多く含まれていることを忘れないようにしてください。
煮物にする時は、さつま揚げから塩分やうまみが出て美味しくなるので、その分を計算して少し薄味にするなど、塩分過多にならないための工夫をしましょう。
また、もともと味付けが濃いので、大根おろしで和えたりしても塩分の調整になります。
注意して欲しいのが、さつま揚げは揚げ物の中ではカロリーが低い食品ですが、濃い味付けでご飯をたくさん食べてしまうと本末顛倒になってしまいます。
さつま揚げは注意点が多いので、ダイエットには不向きと紹介しましたが、さつま揚げを調理をする時に、油を落としてカロリーを減らしつつ、たくさんの野菜と一緒に調理すれば、栄養バランスも良くダイエット向きの食品に生まれ変わります。
ダイエット中の方は、ぜひ参考にしてみてください。